文・写真:竹田 佳央(コーヒーインストラクター)

今回は、メヤマキさんが提供する「白神焙煎珈琲」を味わう機会をいただいた。

「白神焙煎珈琲」を製造する白神焙煎舎は、青森県西目屋村の道の駅「道の駅津軽白神」にて焙煎を行っているコーヒーショップ。

その中でもこの炭焼珈琲は西目屋産のリンゴ木炭を用いて炭火焙煎されており、ティーバッグタイプの本商品は「ダンク式」と呼ばれ、お湯に浸すだけで手軽に本格的な味を楽しむことができる。

アウトドアにももってこい!な本商品、早速いただいてみた。

味の感想

―――口にする前から香ばしい炭火が楽しめる。

一口目から感じたのは口当たりの柔らかさ
非常になめらかでふわっとした甘さと酸味が来る。

続いて苦みやコクがやってくるが、強すぎず、弱すぎず、丁度よい塩梅だ。
酸味も適度であり、ツンと来るようなクセがない。

「とにかく飲みやすい味」

そして味が舌を抜けている間、炭の香りをたっぷり味わうことができる。

この炭の香ばしさ。コーヒーの香ばしさとケンカせず、うまく調和できている。
豆が深煎りすぎると炭の香ばしさも相まってくどくなりがちであろう。
そこのバランスが極めて良く、苦み・酸味・甘み・コクのバランスが良いコロンビアの豆の個性を引き出しながら、炭の豊潤な香りを付与できていると感じた。

ダンク式の利便性

味の評価もさることながら、ダンク式の利便性にも注目がいく。

手軽にコーヒーを飲む場合、溶かすインスタントか、フィルター付きでマグカップに装着して抽出するタイプなどが多いだろう。
筆者は初めてこのティーバッグタイプで抽出したが、最も手軽に淹れられると感じた。

30秒ほどお湯につけ、その後スティック部分を上下させ、お好みの濃さにするだけ。

スティックでコーヒーを振ると雑味の原因になるのでは?と危惧するが、そんなことはなく、非常にクオリティの高い味が楽しめた。

これは白神焙煎舎さんの豆の品質の高さとダンク式のフィルター性能の高さ故だろう。
飲み終わりのコーヒー粉(微粉)がとても少なく、思わず「おお~」と感嘆してしまった。

最後に、よりおいしく飲む

このように、誰でも美味しい本格コーヒーが味わえるのが白神焙煎珈琲(ダンク式)の強みだ。

コーヒー通の人だけでなく、あまり詳しくない方にも是非ご賞味いただきたい。
「コーヒーは苦いだけ」ではない酸味・甘み・コク・香りが楽しめると思う。

最後に、コーヒーにあまり詳しくない方に、以下の2つの飲み方の観点をお伝えしたい。

・お湯の量を変える
160mlが本商品の適量であるが、120mlくらいで淹れると苦み・コクなどの印象が強く出ると思う。お好みで変えてみると同じコーヒーに新たな発見があるだろう

・飲む際の温度に気を付ける
熱湯でコーヒーを入れた後、熱いまますぐ飲むとなかなか個性を感じづらい。飲みながら徐々に温度が下がるのを待ってから再度口にしてみよう。特に甘みや酸味がはっきり感じられ、多様な味わいが楽しめると思う。


雄大な白神山地に想いを馳せつつ、香り豊かな白神焙煎炭焼珈琲を味わってみてはいかがだろうか。