この時期になると、薪ストーブユーザーの方から「薪が足りない!」「まだ在庫ありますか!?」という問い合わせが多くなります。

メヤマキは基本的には「キャンプ・アウトドア向け」「焚き火用」の薪を提供していますが、「薪ストーブ用」の薪も取り扱っておりますので、いつでもお問い合わせいただければと思います。


「え?『焚き火用』も『薪ストーブ用』も同じ薪じゃないの!?」

と思われるかもしれませんが、


「焚き火用」と「薪ストーブ用」」は違います!

(少なくともメヤマキの基準では…!)

一番大きな違いは、


『太さ』

です。

写真はリンゴ薪で、左側が「焚き火用(一般サイズ)」、右側が「薪ストーブ用」です。

「焚き火用」は太さ8cm程度の中割り~やや細割り

 なのに対して、

「薪ストーブ用」は太さ10~12cm程度の中~太割り

になっています。

(※長さの違いは、リンゴ薪は数cmのばらつきがありますので、ここでは気にしないでください)


どうして「薪ストーブ用」は太めなのでしょうか?

それは、焚き火と薪ストーブの「燃焼環境」の違いにあります。

薪が安定して燃えるには、薪の乾燥度合い(水分)の問題もありますが、実は「燃焼温度」も大きく関わってきます。

火をつけるとき、特に広葉樹の薪は、焚き付けである程度の時間、火を当て続けないと着火しませんよね。

いくら焚き付けで大きくなった火を当てても、その時間が短いと木の表面が安定して燃え続けるための温度に達しないので、やがてくすぶって消えてしまうのです。これは火付けのコツがつかめない頃にやりがちな失敗ですよね(私もよくやりました)

それが太さの違いにどう関係があるかというと、

  • ✔ 細い薪だと体積あたりの表面積が大きいので、火が回りやすく、薪全体が早く適切な燃焼温度になります。
  • ✔ 一方、太い薪は体積あたりの表面積が小さく、火が薪全体に回りにくいので、適切な燃焼温度にならない部分が残りやすくなります。

感覚的にも、細い薪のほうが早く火がついて、太い薪は火が回りにくい、というのは分かると思います。(だから薪を燃やす前に「薪割り」をするんですね)

さて説明が長くなってきましたが(笑)

ここで「燃焼環境」の話になります。

  • ✔ 「焚き火」は薪が常に風や外気にさらされるため、燃焼温度が上がりにくく、太い薪はくすぶったり燃えずに残る部分が発生しやすくなります。
  • ✔ 一方、「薪ストーブ」はストーブの中は安定した燃焼温度を保つことができるので、太い薪でもじっくりと燃えていき、燃え残りは出にくくなります。

このような理由で、太い薪は「焚き火用」にはやや不向きで「薪ストーブ用」にはOKなのです!

お分かりいただけましたでしょうか!?

とはいっても「俺は太い薪でも構わず焚き火で燃やすぜ!」という豪快な方や、「太くても手斧で割るから関係ないね!」という方は、「薪ストーブ用」でも問題なく焚き火でご使用いただけます。(むしろ少し割安ですので、お得です)

ぜひ違いを踏まえつつ、お買い物の際には検討いただければ幸いです!

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