皆さんは焚き火を楽しむ際、どのように火を付けますか??
私は主にファイヤースターターで着火の所作を楽しんでいますが、ガストーチやターボライター、マッチ、火打ち石など、楽しみ方はさまざまあるかと思います。
今回は、
「ファイヤースターターでの着火を試みたけど なかなか火が付かず、結局、ガストーチやターボライターに落ち着いてしまったが、本音はファイヤースターターで着火したい!」
と思っている方や、
「ファイヤースターターや火打ち石での着火にチャレンジしたい!」
と思っている方に役立つ情報、スムーズな着火を手助けする「チャークロス」の作り方と使い方をご紹介したいと思います。
チャークロスとは?
チャークロスとは、炭化した綿の布のことで、ファイヤースターターの火花で簡単に着火出来ます。
着火しても炎を出して一気に燃えることはなく、じわじわと燃える火種なので、慌てることなく焚付けの作業が出来るという便利な着火材です。
チャークロス作りに必要な材料・道具
・綿100%の少し厚めの布(100円ショップのタオルやランチョンマットなどでOK)
・ブリキ缶やスチール缶(作りたい量の布がぎっしり入るサイズでフタがしっかり締まるもの)
・焚き火セット(焚き火台、着火道具など)
・ナイフ
・火ばさみ、または長めのトング
作り方
(1)綿100%の布を用意したブリキ缶やスチール缶に入るサイズに裁断します。
この作業は家で済ませておくとラクです。(参考程度に、私は概ね10cm×7cmくらいに裁断しました。)
裁断をした布は、缶に出来るだけ隙間なく入れ、フタをしっかり閉めます。
(2)いつも通りに焚き火だいで焚き火をします。
(3)焚き火の薪に火がしっかりついたら、(1)の缶のフタ部分にナイフで少し穴を開け、焚き火に投入します。
(4)しばらくすると、開けた穴やフタ側面から煙が吹き出してきます。可燃ガスなので火がつくこともありますが、問題ありません。
片側に片寄って火が当たる場合は、たまに向きを変えてあげて、まんべんなく火にかけると良いです。
煙が出なくなるまで焚き火にかけておきます。
(5)煙が出なくなったら、焚き火から火ばさみなどを使って取り出します。
缶はとても熱くなっているので、焚き火台の下など、子どもなどが触れられない安全なところに置いておきます。
取り出してすぐにフタを開けると一気に着火して燃え尽きてしまうので、フタは開けずにしっかり熱を下げてください。
(6)熱が冷めたらフタを開け、出来上がったチャークロスを取り出します。
全体的に黒く炭化していたらOKです。炭化が足りない場合は、もう一度しっかりフタを閉めて火にかけてください。
出来上がったチャークロスは、もろくて黒い汚れが付くので、適当な大きさの缶にまとめてしまっておきます。
匂いはほとんどないので、いろいろな道具と一緒にしまっても安心です。
湿気ると着火しづらくなるので、乾燥剤を入れるのも良いかと思います。
使い方
(1)チャークロスを親指大くらいの大きさに手でちぎります。
チャークロスはゆっくりと燃え広がるので、サイズはそんなに大きくしなくても大丈夫です。
(2)火打ち石やファイヤースターターで火花を飛ばし、チャークロスに着火します。
火打ち石と火打鎌で着火する場合は、石の上にチャークロスをセットすると良いです。
ファイヤースターターの場合は、火花を当てやすい場所にチャークロスを置いて火花を飛ばすと良いです。
【※注意事項※】
風のある日は十分注意して着火してください。チャークロス軽いので、火のついた状態で風が吹くと舞い飛ぶことがあります。十分注意して下さい。次に説明する麻ひもへ火を移す際も同様です。
(3)チャークロスに火がついたら、あらかじめほぐしておいた麻ひもなどの中に入れ、息を吹きかけ炎にします。
手で持ちながらやるのが怖い場合は、焚き火台の上でも大丈夫です。
いかがでしたでしょうか。
焚き火のついでに簡単に作れるチャークロス。
チャークロスを使ったスムーズな着火が出来れば、ベテラン焚き火ストへまた一歩近づくかもしれません。笑
ぜひ、皆さんも試してみてくださいね。