2022年1月、メヤマキに新たなラインナップが加わりました。
その名も、「目屋炭(めやずみ)」!
そう、薪ではなく「炭」なのです。
「薪」と「炭」。兄弟みたいなものですが、炭をつくるのはまた一段と大変。
「目屋炭」とは何なのか?どうして作られることになったのか?
そんなストーリーをご紹介します。
かつて西目屋村は炭の産地だった
西目屋村のある目屋地域は、戦前までは豊かな森林に囲まれた木炭の一大産地でした。ここで作られた木炭は「目屋炭」と呼ばれ、担いで弘前の街に運ばれたのでした。
そのころの炭俵を担ぐ女性の姿が、「目屋人形」という村の伝統工芸品として残っています。
途絶えた炭づくり
しかし戦後、生活スタイルの変化により木炭の需要は急減。輸入物の安い木炭も入ってくるようになり、炭は次第に作られなくなってしまいました。
村のあちこちにあった炭窯もなくなり、現在では高齢のおじいちゃんがかろうじて、かつての炭づくりの記憶を残すのみ。炭づくりの伝統はほとんど失われかけようとしていました。
復活プロジェクト
そんななか、村では森林資源をいま一度見直し活用しようと「木質バイオマスエネルギー」の利用が始まり、薪づくりが始まりました(ここから派生したブランド薪が「メヤマキ」です)。
薪づくりが始まり、山の木が商品になっていくのを見た村の人たちからは「炭づくりもできるのではないか」という声が上がり始めます。それを受けて、村役場を中心とした「目屋炭復活プロジェクト」がスタートしました。
炭窯の再建から、炭づくりは試行錯誤の連続。窯が壊れたことも何度もありました。
「目屋炭復活プロジェクト」にかける熱い男(村役場の職員さん)の物語を、NHK青森さんが取材してくださいました。動画がありますのでぜひご覧ください。
https://www.nhk.or.jp/aomori-blog2/2600/458180.html
奇跡の復活
1年以上にわたるチャレンジのすえ、ようやく満足いく品質の炭ができあがりました。地域の人たちの想いと希望の詰まった、現代版「目屋炭」の復活です。
木炭の種類は黒炭と白炭とに分けられますが、「目屋炭」は「白炭」です。白炭は非常に硬く、火はやや付きにくいものの穏やかな火が長持ちするのが特徴です。国内でも生産は多くないので、貴重な炭になります。
今回、そんな「目屋炭」の中から、アウトドア用に使いやすい5~10cm程度のものを選んで箱詰めしたものを、オンラインショップで販売します。
商品の詳細は、以下からご覧ください。
ぜひ、普通の炭とはひと味ちがう、希少な白炭「目屋炭」を一度お試しください!