薪の種類
- 学 名
- Oak
ナラ(広葉樹)
特徴
ナラ(コナラ・ミズナラ)を中心とし、その他広葉樹とのミックスです。かつては人里近くの里山(いわゆる雑木林)は、薪炭林として薪や炭の原料を取るために人々の暮らしとともに持続的に更新を繰り返し利用されてきました。しかし現在薪や炭の需要がなくなり里山は利用されず放置されています。そのような里山を適切に更新するために生産された原木を使用しています。
用途
広葉樹は木の比重が大きく、火持ちが良いため、長く火を使いたい場合に好んで使われます。一方で火の着きは良くないので、最初の着火には焚き付け材を必要とします。 薪ストーブやキャンプ等での焚き火、ピザ焼き窯などでも広く利用されています。
- 学 名
- Prunus
サクラ(広葉樹)
特徴
里山に生育する、いわゆるヤマザクラです。ナラ等と同様に里山の更新等により生産された原木の中からサクラの木を選抜しています。
用途
ナラ等と同様に火持ちが良く、薪ストーブやキャンプ等での焚き火に利用できます。 サクラはチップ状にしたものが燻製によく使われるように、独特の香りを楽しむ人もいます。
- 学 名
- Malus domestica
リンゴ(広葉樹)
特徴
津軽地方といえばリンゴ栽培が盛んですが、近年は高齢化や後継者不足により、栽培を断念する農家が多いのが現状です。栽培を行わない果樹は放っておくと病気の温床になるため、伐採の依頼が後を絶ちません。そのような伐採せざるを得なかったリンゴ果樹を利用しています。
用途
ナラ等と同様に火持ちが良く、薪ストーブやキャンプ等での焚き火に利用できます。津軽地方の人々の間ではよく使われる薪の原料であり、香りが良いため人気があります。
- 学 名
- Cryptomeria
スギ(針葉樹)
特徴
人工林の間伐や更新伐により発生したスギです。戦後にスギは多く植林されましたが、材価の下落等により適切な間伐等の手入れがされずに不健全な山になっているところが多くあります。それらの山の間伐等により発生する原木の中から、製材品等に向かない低質材を利用しています。
用途
スギ等の針葉樹は木の比重が小さいので、広葉樹と比べると火持ちは良くありませんが、着火しやすく火が早く大きくなります。焚き付け材として最初に針葉樹の薪に着火させ、そのあと広葉樹の薪をつぎ足すのがよくある使われ方です。 一方で薪ストーブ用として針葉樹の薪のみを利用するユーザーもおり、広葉樹の薪が手に入りづらくなっている今、針葉樹の薪を見直す向きもあります。 キャンプでの調理やちょっとした焚き火を楽しみたい場合などにも手軽で向いていると言えます。 (針葉樹の薪はストーブに悪い、という話がよく聞かれますが、よく乾いていないために煤やタールが発生することや、細い薪を入れすぎて火が大きくなりすぎることが原因です。当社の針葉樹の薪は十分に乾燥させており、お使いのストーブに合わせて適切に燃焼させれば使用に問題はありません。)
- 学 名
- Pinus
マツ(針葉樹)
特徴
人工林の間伐等で発生したマツ(おもにアカマツ)です。スギと同様に山の間伐等により発生する原木の中から、製材品等に向かない低質材を利用しています。
用途
スギと同様に、広葉樹と比べると火持ちは良くありませんが、着火しやすく火が早く大きくなります。スギよりは比重が大きいので針葉樹としては火持ちが良いほうです。 特有の樹脂成分を含むことから、火力が大きいと好まれることもあります。